オン・ザ・ロード！

今、Gyaoで和泉聖治監督作「オン・ザ・ロード」（82）が配信中です！

これ、ビデオ廃版以降、ソフト化がまったくなく、そろそろ幻化するか？と思われていたので、非常に嬉しいですね。







で、作品概要はWikiなりallcinemaに任せるとして。

私はこれ、高校時、封切りで観ました。同時上映は大林宣彦の「転校生」。
「オン・ザ・ロード」は渡辺裕之、「転校生」は小林聡美の映画デビュー作ですね。

そんなノンスターの二本立てがロードショー上映されるなんて、今から考えれば嘘みたいな感じですが、ともあれ当時的には実に満足度の高い二本立てでした。

その後、深夜のTV放映（確か85年の大晦日だったか？）と、ビデオで数回ほど鑑賞。
この度、15年ぶりくらいの再会だったのですが、いや、実にいい。

昔はヒロインの人物描写の薄さにはじまり、脚本のダメさばかりが目についていたんですが、今となってはそんな些末な事よりも、娯楽映画としてがんばっている部分をいよいよ高く評価したい気分に。

白バイ警官が管轄を離れ、日本縦断のロードムービーしちゃうというお話なんですが、白バイ対パトカー、〜対白バイ、〜対ヘリコプターと、見せ場も多く、低予算映画の割にはエンタメ志向が異常に強い部分が好感度大です。
「バニシング・ポイント」「イージーライダー」などのニューシネマへの憧れが、全編いたるところに滲みでていますが、そこはまあご愛嬌で。







本作の公開が82年。
ちょうど角川映画もアイドル路線へと完全シフトチェンジした時期。

当時、メインストリームに踊りでたディレクターズ・カンパニー系の監督軍団はじめ、とにかく気鋭の若手監督のどいつもこいつもが、エンタメ的な意味においてはまったく使い物にならず、80年代中盤から、邦画はいよいよ暗黒時代へと突入していく訳です。

演出家の自己主張よりも、アメリカ映画パクリを交えつつ、あくまでエンタメを志向した「オン・ザ・ロード」は、80's 邦画の特異点としてこれからもっと評価されてほしい映画であると、今回観て強く思いました。

あと、80年の「狂い咲きサンダーロード」、82年の「オン・ザ・ロード」、84年の「すかんぴんウォーク」。捨ておけない80's 邦画に故 山田辰夫あり！ですね。







何気に80年には日活のバイク映画「鉄騎兵、跳んだ」にも、山田氏はちょい役で出演しております。イメージ的にバイク役者・不良役者だったんですね（「鉄騎兵〜」の山田氏は全然不良じゃないですけど）。

ちなみに「鉄騎兵〜」も「オン・ザ・ロード」同様にビデオ廃版で幻化しておりましたが、、先日、CSで放映。わくわくしながら観たのですが、「うーん…ちょっとキツイな」みたいな。

当時のバイク風俗を観る分にはいいんですが。


閑話休題。

いやしかし、多くのバイクスタントを自分でこなしている渡辺裕之も素晴らしい。作品自体はマイナーな位置づけにとどまっていますが、これぞ題材と役者の幸運な出会い！です。

主題歌、そのものズバリ「オン・ザ・ロード」は浜田省吾の曲と間違えそうだが別物。

「うおーう、うぉう、とばすぜ〜　オン・ザ・ロード♪」みたいな。

これがなかなかどうして、魅力的な主題歌で、高速道路を疾走する渡辺裕之のバックにこれが流れる序盤シーンは、本作のハイライトと言っても過言でなく。
映画主題歌としては、百点満点だと思います。

歌っているのは“イースト・ロード”なるバンド？
これはかねてより織田哲郎ではないか？と指摘されておりましたが、あらためて今回聞いてみて、やはりそうなのか！と確認完了。

「装甲騎兵ボトムズ」の主題歌、TETSU名義はじめ、この人は売れる前までは、こういうバイト仕事が多かったようなので、なるほど納得です。










この曲、織田哲郎コンピレーションでもなんでもいいから、個人的には一刻も早くCD化して欲しいと願ってやまない曲であります。無理か？

と、色々語りたいポイントが多すぎる「オン・ザ・ロード」。

今ならタダでさくっと見れますんで、未見の方は是非！
配信は12/23までとなっているので！

つーか、Blu-rayとは言わないけど、せめてDVD化はしておこうよ！みたいな。

 

グース、アームガードそろそろ！

筑波サーキットにて試作品販売しましたグース・アームガードレプリカ、間もなく正式リリースできそうです。

もう数日お待ちください。










現在、最終的な調整をやっているところです。
本当は見本用に装着しているグローブのレプリカもあれば完璧なんですが、それはまたおいおい。

ちなみに私が所有しているレプリカグローブは、以前有志の方が仲間内向けに少量生産したものです。







あと、この商品について肝心なポイントを。

◯本体は弾力性のあるレジンです。プロテクト機能はありません。
また、踏んづけたり、本気でねじったりすると割れる場合があります。
あくまで装飾用という事をご了承ください。

◯来年、このグースはじめ、「マッドマックス」本編内で何人かのライダーも使用していたニーシンガードが、ちゃんとしたポリプロピレンの射出成形品としてレプリカ化される予定があります。
ですので、今回のレジン版は廉価版的な位置づけです。
製品とした場合、価格差は倍ほど開く可能性が考えられますが、一応、後からそういう商品が発売される事はご了承ください。



で、アームガード、エナメルショルダーと並んで、怒涛の年末商品第三弾。
ずっとかかりきりだったスマホ用ショルダーホルスターです。










もちろん、これは超ラフな状態。イラストで言えば、下書きレベルのものです。
カシメ部分は実際は縫いになりますし。

ここまで長かったですが、ようやくゴールが見えてきたかな？ くらいのところまで漕ぎ着けました。
気になる収容力ですが、一部組みネジの調整により、裸の状態のiPhone3Gから、バンパー装着のiPhone4S、そしてなんと大型バッテリー装着のEVO Wimaxまで対応です。

春からお待ちいただいているお客様もいらっしゃいまして、本当に引っ張り続けて申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、その分、待った甲斐があったと思ってもらえるものに仕上げるべく、奮闘中です。

もうしばしお待ちください。クリスマスリリースにはなんとか間に合うか？
って、もう１２月だ！　

よしがんばります！

イエローインターセプターなエナメルバッグ

前の日記で紹介したエナメルショルダーバッグです。







以前からイエローインターセプターを表現したバッグを作りたかったのですが、この度、こういう形で実現することに。

派手派手でテッカテカなんですが、その子供っぽい感じがむしろアリ！と自分では思います。

ベルト部分はもちろんコレ！
実は少量ですが「PURSUIT」版も用意。







ポケット部分は赤い止水ファスナーを採用。
もちろんバイクでの利用を考慮したためです。








メインのファスナーに白を用いてイエローインターセプターの配色を再現。








この白いファスナー部分は、万が一の雨天時のことを考えて、マチで覆う事ができる構造。








サイズはこんな感じです。










容量は欲張らずに控えめで。
ちょっとした小物類を入れて出撃する時に重宝するイメージです。

私もすでにサンプル品を日々使用しておりますが、例えばM65を着てる時も、このバッグでミリタリーテイストから着崩せるので、お気に入りです。

せっかくなんでコーディネートの意味で、黄色いスニカーも注文しちゃいましたよ。


という事でこちら、エナメルショルダーバッグ・イエローインターセプター。

売価は8400円予定。
発売日は12月上旬。

ひとまず生産数は30個。おそらく５〜６個が「PURSUIT」版になります。
ボディのMFPプリントの下はもちろん「ROOP  CHARLIE」と表記されます。

売れ行きが良ければ、継続して定番化する予定です。

乞うご期待ください！

 

また日記の更新が…

いやぁ、なんなんでしょうね。最近怠け病というか、商品開発などはモリモリやってるし、イベントにも出たし、メーカーとしてもMMファンとしても、日々活動は普通にやってるのに、どうも日記の更新がお留守状態でございます。

私の場合、一回の日記を書くのに変に時間がかかり、そこそこエネルギーも使っちゃいます。
今、３つばかり商品開発が並行して進んでいるので、シングルタスクな私の脳は、切り替えができないのではないかと思ってみたり。

で、11/6、筑波のレポートを気合入れて書こうと思って、なかなか時間が取れず、そこで更新がすっかり詰まっちゃってるので、よしわかった！　ここは一発、小出しで書こうでないのと。

日々ここをチェックしてくださっている方にも申し訳ないので、ブツ切れでいいから、更新頻度上げていきます！


という訳で、11/6の筑波サーキット「テイストオブツクバ」での車両展示＆物販イベントです。

当日早朝。現地近くのセブンで待機するマッドマックスな車両たち。








こんな人に明方のコンビニで出会ったら怖いっすよ、まじでw








今回の車は、前回同様、MAX-JAPANさんのブラックインターセプター、そして遠路中部から自走してこられたザクさんのイエローインターセプター。









二輪は山梨イベントでもお馴染み、ナイトロさんのゴリゴリカスタムなグースKwakaと、ミックさんのトゥーカッターレプリカ。

前回に引き続き金田バイクも我が軍団として参加です。







これら車両を目立つ通路に配置。レースの合間にギャラリーの方々に楽しんでもらおうという趣向です。ただ、この日は午後から本格的な雨模様だったんですよね〜。

ともあれ、相変わらずギャラリーのウケは抜群。
「テイスト〜」の客層とマッドマックスは実に親和性が高いですね。

うちの物販ブース。
以前作ったグースのお面の残りを賑やかしにテントに貼ってたら、やけに女の子たちにウケていました。来年のハロウィンで使いたいとかw

私が作ったものが女子に受けることなんてそうそうあるもんじゃなし、よしお面第二弾も作るか！








前回同様、MAX-JAPANさんのインターセプターのエンジン始動タイム。６本出し超爆音仕様＆スーパーチャージャー回転デモ、相変わらずバカウケでした。








こちらちょっと余談なのですが、ザクさんのインターセプターと、うちで開発中の新作エナメルショルダーバック。








現地で車両と突き合わせてイメージを確認したかったんす。
うーん、いい感じ！
来月には発売できそうなので、乞うご期待ください。

で、午後。雨が本降りになってきた中ではありますが、なんとサーキット側からの要請で、マッドマックス軍団がサーキットをデモランする事に。
晴れ舞台っすな〜。







もちろん雨だろうが、二輪も行くぜ！







という素晴らしいシチュエーションだったんですが、私めはテントの雨漏り対応でバタバタで、スタート地点付近の一番いいショットを撮りそこねました。うわーーーーん！

という事で、「テイストオブツクバ　インターセプター」などで検索をかけて、他の方のブログなどをご参照ください…。








コースを走行する勇姿を横から。うーん、次は望遠レンズも必須っすね…。

という訳で、雨模様ではありましたが、盛況な一日でした。
レースはまったく観戦できませんでした。これはブース出すものの宿命ですね。

ただ、もっとメインのレースについて、私は注視すべきだよな、と反省です。


で、物販の結果ですが、空模様の割には好調で、経費さっぴいて５万円ばかしをチャリティとして、義援金に充てる事ができました。








今回は赤十字ではなく、直接、福島県災害対策本部宛。昨日振り込んで参りました。
つーか、こんな領収書じゃなくて、振込先が判るやつをくれよ。
これじゃ、どこに振り込んだのか、分からないじゃん！と今気づいた…。

くそー、昨日の郵貯銀行の使えない職員、あいつか…。は、いいとして。







いや、なんでこうやって明細のWEB公開やら、専用ホームページの設置などにこだわるかと言いますと、チャリティ名目でイベント会場で物販する時、とにかく胡散臭いと思われたくないからです。

そんな物販ブースなんて、クチで言うだけで、実際は全部自分の懐へ、なんて実際ありそうだと自分自信も懐疑的ですし。

という訳で、売ってる現場で、その気になれば専用WEB閲覧で身元を証明できる。
そのためにはシンプルなURLがいいし、だったら専用ドメインを取得すべき。
更に実績（振込明細等）を逐次報告して、信頼性を与えておく。

こういう事のために「プロジェクトT」なんていう新規HPを立ち上げたのです。
まあ、そんなの確認する人なんて、ほとんどいないとは思いますが、そういう事だけはきっちりやらないと気が済まない性格なもんで…。

ともあれ、車両展示のMM仲間の皆様、お買い上げいただいたお客様、そして筑波サーキットの担当の方、本当にありがとうございました！

またしばらくこういう活動はできそうにない予感ですが、「まだまだ震災直後」を胸に、日々暮らして行きたいと思います。

って、結局、午前中の作業を止めて、２時間くらいかけて、こうやってレポを最後まで書いてしまいました。

だから私の脳はシングルタスクなんだよなぁ〜って事で。

 

グースのアームガード

で、来る日曜日、筑波サーキットでのインターセプター展示イベント会場にて、ちょっと売ってみるか？と出来心で加工しはじめたグースアームガード。

実はグースのアームガードの元になったビンテージ・シンガードの、訳ありレジン複製モノが幾つか手元にありまして、せっかくなので、と。

で、これが思った以上にツライ道のりで、やっぱグースものですから半端な気持ちで作っちゃいけませんな。色々と苦労させられました（過去形じゃなく、まだ作業終わってませんが…）。









そもそものブツはこれ。劇中でマッドガッツが足に装着している奴ですね。グースはこれと同じ物をぶった切って、ベルトを取り付け、アームガードにしている訳です。






容赦無くソウドオフ。まあレジンですから楽ですが。
これ、もしもデッドストックとかのオリジナルを手に入れても、切るの勇気いりますよね〜。

で、こちら劇中画像ですが








切断面をゴムっぽいもので保護します。
今回はちょうど手元にあった黒の合皮で代用しました。
ゴムでもいいんですけど、なんか合皮の方がいい感じだったので、そのまま採用。

で、塗装です。これがやっかいです。
オリジナルは見ての通りの剥げ剥げ仕様。

これはおそらく本物が塗料がのらないPP素材なので、ラッカー吹いてボロボロ剥がれた感じですね。マッドマックスは全体的に衣装関連は、徹底的にヤレ感を演出している作品なので、これも狙いでしょう。
こういう事に積み重ねで、この映画は超カルトになっているんですな、つくづく。

で、今回の素材はPPじゃなくて、レジン。ラッカー吹いたら普通に色が乗っちゃいます。

なのでドライブラシ風にわざとムラつけて塗るか、または塗った後、ペーパーがけして剥がすか？

うーん、今回10組作る事を考えるともっと楽したい！

で、涙涙の試行錯誤の結果、水性ペンキでGO！










まず、こいつを刷毛つかって全体に塗ります。
少々ムラがあっても無問題！







こんな感じになりましたよ。黒光り！
このペンキだとレジンには完全に食いつかず、ラバーの皮膜で覆うような感じになります。

乾燥したらヘラでガシガシ削ります。
すると手間かからずグースげな感じに！
しかも日々使ってると、どんどんナチュラルに剥げまっせ！








で、気に入らなくなったら、全部剥がして再塗装すりゃいいんで、まあベターな処理ではないかと思っております。

次に手首のフェルト。これもやっかい。
オリジナルについている目が粗くて分厚い奴はなかなか探すのが大変。
今回は普通のフェルトでなんとかクリアしたいところ。

という訳で、EVAシート（目の詰まったスポンジっすね）をフェルトでサンドイッチして、ミシン縫い。まあ、張り感といい、厚みといい、まずまず妥協点ではないかと。







次のベルト。
これはBlu-rayになってよく見えるようになったので楽。

バックルはこのタイプ。






反対側の剣先はこんな感じ。
思わず、ちゃんと抜き型使って半円できれいに剣先の形を作ってみたくなりますが、ちょっと待った！







現物の剣先がこうなっちゃってるんだもの。








おそらくこれ、小道具スタッフがベルトの剣先をハサミかなんかでバババっと切ったんでしょうね。先が細くなってないとバックルに通しづらいんで。

実にイージーな作りですが、こちらとしても再現が楽なので、これでいくぞ、とw

という訳で、先日画像を貼ったものから改訂を色々加え、これがほぼ完成形だぞと。








うーん、悪くないっすね〜。
あ、グローブは非売品っす！

革ジャンと合せてみるとこんな感じ。
あ、フェルトの位置がちょっとイマイチなので、要変更ですね！









まあしかし、それっぽくなりました。
でも装飾品ですよ、あくまで！

うーん、ついでにフラッとグースジャケットが欲しくなりますね〜。
ゴリラさんバージョン、リボで買っちゃおうかしらん、とかw

で、これ予価8000円とか言ってたんですが、うーんやっぱ10000円くらいかかりそうな予感がして参りました。すいません…。

また進展があったらご報告します！