グースのアームガード

で、来る日曜日、筑波サーキットでのインターセプター展示イベント会場にて、ちょっと売ってみるか？と出来心で加工しはじめたグースアームガード。

実はグースのアームガードの元になったビンテージ・シンガードの、訳ありレジン複製モノが幾つか手元にありまして、せっかくなので、と。

で、これが思った以上にツライ道のりで、やっぱグースものですから半端な気持ちで作っちゃいけませんな。色々と苦労させられました（過去形じゃなく、まだ作業終わってませんが…）。









そもそものブツはこれ。劇中でマッドガッツが足に装着している奴ですね。グースはこれと同じ物をぶった切って、ベルトを取り付け、アームガードにしている訳です。






容赦無くソウドオフ。まあレジンですから楽ですが。
これ、もしもデッドストックとかのオリジナルを手に入れても、切るの勇気いりますよね〜。

で、こちら劇中画像ですが








切断面をゴムっぽいもので保護します。
今回はちょうど手元にあった黒の合皮で代用しました。
ゴムでもいいんですけど、なんか合皮の方がいい感じだったので、そのまま採用。

で、塗装です。これがやっかいです。
オリジナルは見ての通りの剥げ剥げ仕様。

これはおそらく本物が塗料がのらないPP素材なので、ラッカー吹いてボロボロ剥がれた感じですね。マッドマックスは全体的に衣装関連は、徹底的にヤレ感を演出している作品なので、これも狙いでしょう。
こういう事に積み重ねで、この映画は超カルトになっているんですな、つくづく。

で、今回の素材はPPじゃなくて、レジン。ラッカー吹いたら普通に色が乗っちゃいます。

なのでドライブラシ風にわざとムラつけて塗るか、または塗った後、ペーパーがけして剥がすか？

うーん、今回10組作る事を考えるともっと楽したい！

で、涙涙の試行錯誤の結果、水性ペンキでGO！










まず、こいつを刷毛つかって全体に塗ります。
少々ムラがあっても無問題！







こんな感じになりましたよ。黒光り！
このペンキだとレジンには完全に食いつかず、ラバーの皮膜で覆うような感じになります。

乾燥したらヘラでガシガシ削ります。
すると手間かからずグースげな感じに！
しかも日々使ってると、どんどんナチュラルに剥げまっせ！








で、気に入らなくなったら、全部剥がして再塗装すりゃいいんで、まあベターな処理ではないかと思っております。

次に手首のフェルト。これもやっかい。
オリジナルについている目が粗くて分厚い奴はなかなか探すのが大変。
今回は普通のフェルトでなんとかクリアしたいところ。

という訳で、EVAシート（目の詰まったスポンジっすね）をフェルトでサンドイッチして、ミシン縫い。まあ、張り感といい、厚みといい、まずまず妥協点ではないかと。







次のベルト。
これはBlu-rayになってよく見えるようになったので楽。

バックルはこのタイプ。






反対側の剣先はこんな感じ。
思わず、ちゃんと抜き型使って半円できれいに剣先の形を作ってみたくなりますが、ちょっと待った！







現物の剣先がこうなっちゃってるんだもの。








おそらくこれ、小道具スタッフがベルトの剣先をハサミかなんかでバババっと切ったんでしょうね。先が細くなってないとバックルに通しづらいんで。

実にイージーな作りですが、こちらとしても再現が楽なので、これでいくぞ、とw

という訳で、先日画像を貼ったものから改訂を色々加え、これがほぼ完成形だぞと。








うーん、悪くないっすね〜。
あ、グローブは非売品っす！

革ジャンと合せてみるとこんな感じ。
あ、フェルトの位置がちょっとイマイチなので、要変更ですね！









まあしかし、それっぽくなりました。
でも装飾品ですよ、あくまで！

うーん、ついでにフラッとグースジャケットが欲しくなりますね〜。
ゴリラさんバージョン、リボで買っちゃおうかしらん、とかw

で、これ予価8000円とか言ってたんですが、うーんやっぱ10000円くらいかかりそうな予感がして参りました。すいません…。

また進展があったらご報告します！