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商品開発の経過報告とオタク話あれこれ
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何気なくネットを徘徊していたら、去年夏のカナザワ映画祭「シェラデコブレの幽霊」上映にまつわるトラブルを報じた地元TVのレポートがYouTubeにUPされておりました。

去年の9月にすでにあがっていたのね。全然知らず、今頃気付きましたよ。







この番組、作品内容を簡単な再現VTRで紹介していますが、幽霊のすすり泣きの声、なかなか再現度高いです。いやぁ、思い出しちゃったわ、あのキモイ幽霊の声!

という事で、高く評価したいローカル番組でございます。
実は私ら軍団、2回ほどマイク向けられてコメント取られたのですが、ボツってましたね。残念。
東京、名古屋、岐阜、大阪からの混成チームという物珍しさで、間違いなく素材として使われるだろうと確信していたのですが…。


しかし、上映トラブルにより椅子もない広っぱで待たされた90分。猛烈にケツが痛かった…。

今となっては、作品内容よりもそっちの記憶が強烈だったりしますが、まあやっぱいい夏の思い出でしたね。今年もこういう楽しいツアーをやりたいもんです。

そういえば、昨年暮にひっそりリリースされた「心霊探偵ホーンテッド」って、「シェラデコブレの幽霊」の現代版なんじゃないのか?と。



番組タイトルが同じく「HAUNTED」だし、心霊探偵ネタだし。
うーん、気になりますね〜。あまり面白そうな気配はありませんが、話の種に見てみたい気がします。
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先日、ようやく購入した「ゾンビ」(78)のUK版Blu-rayについて。

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今更私が偉そうにレビューもくそもないですが、あんま記述しているところがないっぽいので、一応気づいた点をいくつか。

内容は北米版のBlu-rayとは色々異なっているのが面白いっす。

<北米版「ゾンビ」Blu-ray>

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●劇場公開版本編(ロメロ&サビーニの音声解説)
●「The Dead Will Walk」(ドキュメント)
●On-Set Home Movies(撮影当時のメイキングフィルム)
●モンローヴィル・モールのファンツアーの模様
●モンローヴィル・モールの当時のTVCM
●予告編各種

特典はすべて北米版DVDアルティメット版4枚組に収録されたものと同じですね。

-----------------
で、
<UK版「ゾンビ」>は3枚組。

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ディスク1(Blu-ray)
●劇場公開版本編(ロメロ&サビーニの音声解説+プロデューサー、R.P.ルービンスタインの音声解説
●「ドキュメント・オブ・ザ・デッド」本編と、未収録のインタビュー映像
「ファン・オブ・ザ・デッド」

ディスク2(DVD)
●ディレクターズカット版本編
●「The Dead Will Walk」(ドキュメント)

ディスク3(DVD)
●アルジェント版本編
ファンゴリア・ビデオマガジンVol.1「トム・サビーニ スペシャル」(日本でもビデオ発売されたアレ)
●予告編各種

赤字部分はUK版のみの特典。
本編の画質はおそらく同じなんじゃないかなぁと思うのですが、やっぱ北米版も買わなきゃいけないの? この微妙な差異。

北米版にしか収録されてない特典はDVDアルティメット版でフォローできちゃうんで、もういいだろ…って気もしておりますが。特典は特にBlu-rayクオリティにこだわる事もないし。

で、とにかくこのUK版の一番の見所は「ファン・オブ・ザ・デッド」ですね。
YouTubeにも普通にUPされていますがw

これはフランスのゾンビマニアがピッツバーグ近郊のゾンビ映画ロケ地を旅する自主制作ドキュメント。
モンローヴィル・モールでのキャスト交えたファンツアーや、ホラーコンベンションでのキャスト陣のインタビューなども交えて、キチンとまとめた内容で、まさにファンの鑑っすね。
私もいつかは「マッドマックス」版のこういうロケ地ビデオを作りたいと思っていたのですが、このフランスのゾンビマニアの行動力とスキルには脱帽で、ちゃんと人に見せるレベルのものを作っております。偉い!
ただ、その彼の顔のドアップが多いのが難点。お前、そんなに自分好きか?w

という事で、いつかはピッツバーグで聖地巡りをしたいと考えてる人には、最良のガイドではないかと。

で、このドキュメントも含め、本編からなにから、すべてのものに英語字幕付き。
これは本当に有り難いです。英語0点な私でも、字幕があれば、知ってる単語からの推測で、だいたい言ってる事の3割はさらっと理解できますから、やはり英語字幕でも、あるとないでは大違いです。

4枚組DVDにも収録されていたドキュメント「The Dead Will Walk」も、日本訳ついたものが出る気配がない今、これで概要は理解できるでしょう。もちろんロメロたちによる音声解説も。

惜しむらくは、4枚組DVDのアルジェント版本編に収録されていたキャスト主役4人による音声解説が今回はオミットされてしまっている事。これを英語字幕付きで収録してくれていれば、神仕様だったのですが。だって、多くのファンにとって、一番聞きたい音声解説はキャストバージョンじゃないですかね?

PDVD_008.jpg



いやしかし、血糊の赤がくっきり鮮やかで美麗。
BPトラックのロゴなんかも、よく見えるようになりましたね。

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Tシャツ、リニューアルしようかしらん。

こちらUK版の3枚組、Blu-rayはリージョンALL、DVD2枚はリージョン2/PALで、PCだと問題なく見られるでしょう。

ジャケットもリバーシブルで、裏面はLD時代を思い出させてくれるガスマスク柄。
これも何気に嬉しい。いや、このUK版、私は3000円で買いましたが、意外に充実した内容で、私は大満足です。

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よし、次はUK版「死霊のえじき」いっときますか!
本屋でふと見かけて、これを思わず購入。TV版「子連れ狼」のDVD付きムック!





ディアゴスティーニ系かと思ったら、TVシリーズ1と2、それぞれから4話つづピックアップしたDVDに、全話エピソードガイドのブックレット付きというスタイル。

TV版はDVD欲しいけど、妙に高いので未だに手付かず。数年前に少し値段下がったけど、それでもまだまだまだ高いw

という訳で、シリーズ1と2から8話で2000円弱、ブックレット付きなら安いじゃんと思った訳です。で、ブックレットはエピソードガイドがメイン。ちょっと物足りない感じ。

肝心の本編は、画質は問題ないんですが残念な事に全話、OPとアイキャッチをカット。
特にOPのカットは痛い。実相寺昭雄の演出による、特にシリーズ1のOP「ててご橋」は毎回見ても飽きないのに…。

やっぱ廉価DVDを作るにあたって、歌が含まれているとJASRACに支払うみかじめ料が発生して、採算が取りづらいんでしょうかな。

数年前、Yahoo動画(今はGYAOに併合されちゃったね)で「機動戦士Zガンダム」を映画のプロモ兼ねて全話無料放映した時がありましたが、あの時もOPは歌がカットされて変なインスト曲に差し替えられておりましたな。(じゃあ挿入歌はどういう処理なんだろうか? )

まいっか。
という訳で、「ててご橋」のないTV版「子連れ狼」なんて、傷物っすよ傷物。

OPのキャストロールもあるとないじゃ大違い。今あらためて本編を見ると、結構ベテラン声優さんが端役で顔出し出演されているんですよね。やっぱちゃんとクレジットを細部まで確認したくなろうというものです。

という訳で、妙にフラストレーションがたまり、全8話を見る気も失せてしまい、そういえばと米Amazonをチェックしてみると

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おっと、遂にTVシリーズも廉価版になったのね。
シリーズ1は36$、シリーズ2は30$ちょっと。

併せても今なら送料込みで6〜7000円で買えてしまう。スペックについては真面目に調べてないので、もちろん要チェックではありますが。しかしボックスのデザインはなかなかカッコヨロシイですね。

で、日本国内で今同じ内容のものを買おうとすると、ばかみたいな金額になってしまいます。不思議な国っすね日本。現地の人は高い値段のDVDを買わされるという不思議。つーかアメリカでしかDVD化されていない邦画があったり、この国はやっぱ何か仕組みがおかしいです。

基本、70年代の邦画なんかは特に、まず北米版のリリース状況をチェックした方が良いという狂った状況はまだまだ続きそうですね。


余談ですが、TV「子連れ狼」と同じ73年に、これまた同じくユニオン映画が制作した石立鉄男の傑作ドラマ「雑居時代」を年末に全話一気しました。

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おそらく小学校高学年の頃の再放送以来か。怪獣だ、ロボットだ、ダメなものにしか興味がなかった私が、生まれてはじめて自発的に見たラブコメドラマでしょうね。

いやしかし、今見ても全然面白いし、脚本の当たり回のクオリティは高いし、とにかく大原麗子はラブリーだし、言う事なしでした。最終回のどこか不可思議で余韻が残る幕切れには、主演二人共がすでに鬼籍に入っているだけに感慨深いものが…。

「雑居時代」は全26話で、73年の秋から放映開始のドラマ。特に後半クールはおそらく撮影時期がもろに第一次オイルショックとかぶっているようで、「景気悪い、物価高い」っていう台詞が日常会話にばんばん出てくる。

陽性のコメディドラマのはずなんだけど、どことなく漂う閉塞感が今の世の中に似ている感じがして、鑑賞中のシンクロ率もアップしましたね。

それ以前に石立鉄男演じる主人公が年中金がなくてピーピー言ってて、かなりお金にまつわるエピソードが多いのに驚き。子供の頃は特に何も思いませんでしたが、いやまじで生活感ありまくりなドラマってキャラクターが生きてる感じがします。

で、これ今だからこそ若い人たちに見てもらいですね。16mmフィルムのざらついた画質は今の若い人たちは苦手だと聞きますが、内容的にも今のドラマと比べても十分濃密で、刺激的ではないかと思うのですが。

あと、やはり何度も何度も、繰り言のように私は言っているのですが、ドラマなんて最低2クールはやらないと。現場がノッてきて、脚本上でもキャラクターが巧く転がりはじめるには助走が必要ですからね。昔の名作ドラマやアニメでも、大体は最初の1クールは手探りなところがあって、ぎこちないもんです。

おっと余談でした。

といってもこの「雑居時代」、レンタルもないし、見るならDVDを買うしかない。
私はちょっと理由があって、新品のBOXを購入したのですが、しめて35000円くらい。正直、もうちょっとなんとかならんか?という価格です。Youtubeの投稿を見ると、本当にファンが多い人気作品なだけに、鑑賞に多大なハードルを要求されるのが実に残念。

今回私は、ひと通り観終わって泣く泣くオークションへ出品。結果は予想を上回る事に。うわ、まじすか!

この出品で「雑居時代」のファンってホントに多いんだなぁ、とあらためて思い知らされました。だって今唐突にDVDを出品しても誰の目にも止まらないだろうに、と思っていたんですが、たった一週間でそれなりのアクセスとウオッチが入りました。アクセス数に対するウォッチ率の高さは、私のオークション出品史上最高かもw

ファンの皆さんは新品がどうにも高いから、コンディションの良い中古の出物をチェックしてるんですな。まあ私も同じ立場でどうにもならないから新品を買ったのですが。

という訳で、「子連れ狼」もそうですが、こういう昭和のクオリティ高いコンテンツに、もっと若い人たちが触れやすい環境ができないものかと思う今日この頃です。

まずは著作権ゴロのJASRAC解体あたりから。
 2010年9月17日、カナザワ映画祭前夜祭の特別野外ステージにて、幻のホラーフィルム「シェラデコブレの幽霊」が、本邦初の日本語字幕付きバージョンにて無料公開されました。これまでも字幕なし状態では何度か自主上映されていたようですが。

現在、フィルム所有の方が権利関係をオールクリアにして、パッケージソフト化しようと努力されている段階。実現の目処がどのくらいなのかはわかりません。今回の字幕付き上映という機会を逃すと次にいつ観られるかわからない状態なので、途中合流の仲間たちと共に、金沢まで東京から車を走らせた訳です。

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野外スクリーンの前に集まった大勢の観客。最終的にどれくらいだったのか?
ざっと5~600人はいたように見えましたが、もっと多いのかも知れません。

当時リアルにTV放映で視聴された方もいらっしゃったみたいでしたが、ほとんどが私らと同様、「探偵ナイトスクープ」における「シェラデコブレの幽霊」をレポートした回を観た上で、好奇心やら義務感にかられて会場へ馳せ参じたのでしょうね。

狭い野外会場にひしめき合う観客。映写機トラブルという不測の事態が発生し、1時間以上も待たされせいもあり、いよいよ高まる期待感。

そんな中で、遂に大勢の観客たちは、初の字幕付きという最良のシチュエーションにて伝説のホラーフィルムを鑑賞したのでした。


以下、箇条書きレビューで

●ファーストカットからいきなりむせび泣く女幽霊の声。このインパクトは凄い。久々に背筋がぞくっと来ました。
これは噂に違わぬタダゴトではないフィルムかもよ?!と期待感MAX!
以後もこのむせび泣き音声を全編に渡って出し惜しみすることなく、じゃんじゃん使用。

●街並みのロングショットを飲み込むように、浜辺に打ち寄せる波の映像がワイプしてくる。これも実に面白い表現。

●依頼人であるマンドール夫人に襲いかかるファースト霊現象。霊の叫びのような感じを、夫人に向かって吹きつける風で表現。カット割りもシャープで古びておらず感心。

●そしてあの有名な画像の幽霊がぼわわんと登場。
足がなく、ケープをまとった死神みたいなイメージ。例の不気味な顔は効果を狙ってポジネガ反転を繰り返したような感じ。これはこの世のものではないものを描くのに、コストパフォーマンスの高い効果かも。

ただ、合成技術の問題もあり、表現としては幽霊の全体像カットに関しては、結果的には今見るとキツイ。正直、観客の中にはここで萎えた人も多かったんじゃないでしょうかね?

GIFアニメで再現。クリックすると反転開始。

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↑うーん、なんとなくこんな感じだったような気もする?


●で、なんだかんだあって、事件解決。探偵ものスタイルに霊現象を絡めたTVドラマのパイロット版としては、十分すぎる仕上がり。

主人公の建築家兼心霊探偵ネルソンと、彼に適切な助言を行う家政婦フィンチさんのコンビを主役にしたミステリードラマというフォーマット。これはオクラ入りしなければ、結構面白いシリーズになった可能性も。

“幻の超怖ホラームービー”ってベクトルとは別の意味で、価値のあるフィルムではないかと思います。

つーか、見事に「事件記者コルチャック」の先駆けっすな。あと、微妙に「妖怪人間ベム」の世界観に似通ったところを感じました。

●で、本作が唯一の監督作であるジョセフ・ステファノ。「サイコ」が代表作の脚本家です。
過去にも脚本家や撮影監督、役者などが監督した捨ておけない作品はあります。

初監督作「ショーシャンクの空に」でブレイクした脚本家のフランク・ダラボンみたいな“フツーな例”は置いといて、例えば「タクシー・ドライバー」等の名撮影監督、マイケル・チャップマンの数少ない監督作の一本に86年のTVムービーパイロット版「SFバイオノイド」(安い邦題だ…)ってのがあります。

お話は密かに人間と入れ替わっているアンドロイドたちの陰謀と戦う主人公の物語で、「ターミネーター」+「逃亡者」ってイメージすな。

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「レイジング・ブル」でアカデミー撮影賞までゲットした御仁が、なんでそんなもんを監督したのか?良く解らんのですが、これがなかなか絵作りが素晴らしく(当たり前だ)、スタイリッシュな編集のおかげもあって、拾い物感&レア感が溢れる実にナイスな作品に仕上がっています。

丁度、YOUTUBEに劇中に挿入される孤独な主人公の逃亡模様を表現したMTV風シーンのファイルが。この時代ならではですね。で、天使の羽を主人公にディゾルブさせるカットとか、ほとんど意味ないんだけど、当時唸りましたね〜。



で、この作品、アンドロイドにすり替えられちゃった人たちの名簿を手に、警察に追われつつ、街から街へとアンドロイドハンターの孤独な戦いは続く…みたいなプロットが素晴らしすぎるので、まじで今からでいいからシリーズ化してください、お願いします! おっと、余談でしたねw

あと、俳優L.Q.ジョーンズ唯一の監督作にして準カルトムービー、「少年と犬」とかも異能が感じられる作品でした。しかしL.Q.ジョーンズが何本も映画を監督していたら「少年と犬」は後年どう評価されたか?

イーストウッドの監督作が処女作「恐怖のメロディ」だけだったとしたら、その素材の意外性と演出力の見事さに、作品の価値は更に高まったのではないか?

メル・ギブソンの「ブレイブハート」もしかり。

このジョセフ・ステファノ氏の演出家としての力量が、監督作一本きりのせいで推し量りづらく、その割にはホラー描写が斬新だったりするので、余計に「シェラデコブレの幽霊」という作品に神秘的なイメージと、強烈なレア感を付与しているように思います。

●「シェラデコブレの幽霊」は64年製作との事。この年代にして音響を軸にした恐怖描写を実践しているところはかなり斬新。

私も思わず“60年代にしては云々”って事を口走りそうになりましたが、よくよく考えれば、60年代は技工派ヒッチコックが「サイコ」~「トパーズ」の時期だし、モノクロ作品だって、内容だけでなく技術的にも素晴らしいサスペンス「何がジェーンに起こったか?」や「未知への飛行」もあるし、「地球最後の男」「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」といった脱クラシックモンスターなモダンホラーも誕生。挙句に68年頃になると書ききれないほどのトピックが出てきます。なんだ、今よりよっぽど技術面もしっかりしてるし、映画としても面白いものが多いじゃんw

  とっくに映画が熟成していた60年代、気持ち悪い女のすすり泣く声を活かした音響ホラー的な作品がぽろっと出てきたとしても、決しておかしくないですね。

●この作品。それまでも書物などでは触れられていたと思うのですが、件の「探偵ナイトスクープ」によって、“幻の怖すぎるホラー映画”という印象付けが強烈に行われてしまいました。実際には今見ると、そんなに怖いものではないと思う観客がほとんどだと思います。

まあTV的には誇張して面白おかしくしたいところ。あのナイトスクープの回は楽しめる回だっと思いますし、まあやむなしでしょうか。

なので、今後も上映会やうまくいけばソフト化が実現した際に「なんだよ、話が違うじゃねーか!」と憤られる方も出てくるでしょう。という訳で、ナイトスクープの件は一切忘れて、“60年代にTV放映され、多くの人達にトラウマ的恐怖を植えつけた幻のテレフューチャー作品”くらいに肩の力を抜いて鑑賞に臨むのが正解ではないかと思います。

そうすれば、「なんだよ、話が違うじゃねーか!」じゃなくて、技術的に斬新なところや、TVパイロット版としてのポテンシャルの高さに、逆に得した気分になれるのではないかと思います。

もちろん、私的にも肩透かし的なところもありましたが、それでも観どころは多々ある面白いフィルムだった事は間違いなく、結果的に十分に金沢までの旅費はペイできました。


というか、仲間たちとの金沢までのロングドライブに加え、地面直座りのツラい野外会場、ひしめく人たち、映写機トラブルなどなど、この映画体験は一生ものでしょう。いやぁ、行ってよかったですマジで。


最後に今回の上映に携わった方々に感謝!

次、再見する機会がまたあれば、是非とも駆けつけたいと思います。
昨年よりずーーーーっと気になっていた、アメリカで発売中のDVD「ウォーターワールド」エクステンデッドエディション。これは約135分の劇場公開版に、更に40分の未公開フッテージを追加編集した、3時間弱もあるコスナー映画お得意のロングバージョン。

近々、アメリカではエクステンデッドのBlu-ray版もリリースされるらしいにもかかわらず、日本ではDVDですらリリースされず。近日、ようやく日本版Blu-rayは発売ですが、やはり劇場公開版のみ。もうエクステンデッド日本版は絶望的と判断し、輸入盤を購入してみました。お値段2000円くらいだしね。そもそも欲しがる人がそんなにいないだろうから、しょうがないんでしょうか。

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で、先日到着したので遂に鑑賞。しかも予習として通常版DVD=劇場公開版もフルタイムでしっかり鑑賞しておいた上で。追加シーンがきっちり判別できないと、正しくレビューできない=時間の無駄っぽい気がしたので。
って、実質「ウォーターワールド」を今時、2回連続で観るってのも相当な時間の無駄だとは思うんですが、そんな夏があってもいいじゃないか!と。

で、40分以上も追加されたシーンの主な内訳です。
もちろん興味のない人がほとんどだと思いますが、せっかくなんで列挙します。


●ケヴィン・コスナー=マリナーが環礁の町に到着してから、最初のバトルが始まるまでのところが20分くらい増量。もちろん英語分からないので正確な詳細はアレですが、英語字幕見ながらなんとなくわかったのは、環礁の町の住民の描写を増やして、海しかないという世界観の補強を延々やってる感じ。正直、眠いだけなんで、ここは大幅カットして大正解。

●洋上でのマリナーと女性キャラふたりの絡みがボリュームアップ。
でも、どうにも大したドラマが追加されてる訳じゃないんですよね…。

●マリナーが三胴船を壊され、少女をさらわれた後の漂流シーンが増量。
その後、他の難民グループと合流し、デニス・ホッパーのタンカーへ殴りこみに行くまでのくだりは、公開版でかなりはカットしていた事が判明。ジェットスキーを敵の斥候から奪う軽いアクションシーンもあり。まあでも、なくても話が通じてたので、やはり無駄なシークエンスだったんすよ、きっぱり。

●最後、ドライランドへ到着して、マリナーと皆とのお別れシーン。
公開版ではヒロインとの別離のシーンはセリフなしでさらっと処理していたけど、エクステンデッドは長々としたセリフの応酬でくどいくどい。公開版の編集で絶対に正解。

●ラスト、丘の上からマリナーの船出を見送るヒロインたち。ここまでは公開版と同じだけど、なんとエクステンデッドでは、丘の草むらを掘ったらエベレスト山頂を示す記念碑が…みたいな描写。
これはオチとして残していても悪くないとは思うんだけど、感動的な(?)別離エンドの印象を散漫にしている感じもするので、まあやっぱりなくてもいいのかな。

以上、こんな感じでした。

三胴船の修理シーンやら、船上でトマトの小さい実を巡って展開されるギャグシーンとか、いいシーンもちらほらあるんですが、やはりB級世紀末アクションに実質3時間は長すぎ(じゃあ「ポストマン」は? と。いやあれは似て異なるジャンルの作品なので、また別の機会に)。

「ウォーターワールド」の世界観って、ユニークではあるんだけど矛盾だらけ。
その船、どうやって作ったんだよ?から始まり、洋上で暮らす人間たちの生活様式も具体的には見えてきません。

なのに更に上映時間増やして設定とかに立ち入ってしまうと、矛盾をいよいよ露呈しちゃう訳で、この手のエンタメ世紀末ものは90分〜100分くらいの上映時間でタイトに収めるが吉ではないかと強く思わされました。その良い例が我らが金字塔「マッドマックス2」ですね。

あの世界観も突っ込みどころは山ほどあるんだけど、そこに観客の目がいかないように、常にアクションシーン挿入し、最後は派手に暴れて、あれよあれよと物語を畳んでしまいます。その上映時間96分。テーマだなんだ語らない欲張らない。ヒーローが悪者やっつけてカッケー!ってだけを追求した、実に身の程を弁えた作劇だと思います。

「マッドマックス2」が世界観の描写に饒舌で、2時間超の作品に仕上がってたら、果たして世界的なカルト映画に成り得たか?そもそも私はファンになったろうか? いやぁ、無理なような気がします。カルト映画ってのは腹八分目の食い足りない感じがあるからこそですよ。

むしろ逆に劇場公開版「ウォーターワールド」が135分(公開版も長いのよね)ではなくて、96分くらいにギュっとまとまっていたら、公開時、あれほど「失敗作」「最低映画」と連呼される事はなかったのでは?とも思えます。

※まあでも、なんとなく「ボディガード」以降、調子に乗りすぎていたコスナーを叩こう!みたいな空気が充満していたのも事実なので、どの道、こき下ろされたのかも知れませんが。


しかし「ウォーターワールド」、USJにおいては現役の人気出し物。おまけにジェームズ・ニュートン・ハワードのスコアは、未だにバラエティ番組での使用頻度がえらく高い! 海がらみにロケだとすぐに「ウォーターワールド」のメインテーマ&アクションスコアかかりますからね。
(エジプト、砂漠ロケだと「ハムナプトラ」ってのも定番)



実は「ウォーターワールド」のサントラは愛聴盤だったんですが、ある時紛失。
いつでも買えるやと思っていたら、今は廃盤になっちゃって、日本国内じゃ足元プライスついちゃって、困りものです。海外オークションだとまだ常識的な価格で中古が買えるのが救いですが…。



「ウォーターワールド」。当時は必要以上に叩かれた印象がありましたが、なんだかんだで見事に時代を超えて生き残った90's映画になりました。ファンとしては嬉しい限りです。
あとはあの三胴船「トリマラン」のちゃんとした立体物が欲しいところ。もちろん完全変型システム搭載で。

ケナー社のおもちゃもちゃんと帆船モードに変型するんですが、映画とはかなり違う大雑把な作りなんすよね。

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帆をたたんだ状態から


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高さ60cmの邪魔くさいオモチャへ変型!


以上、頼まれもしないのに「ウォーターワールド」の長話でした。







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